ポケモンカードゲームのスマホアプリである、ポケポケの対戦のコツを解説する。対戦に勝つためにに意識すべきことは以下の9つである。
・プレイングの順番を考える
・ポケモンをベンチで育てる
・相手に自分の手札を見せない
・相手の手札を推測する
・期待値や確率を意識する
・妨害カードを対策する
・相手にポイントを与えないようにする
・最悪の状況を想定する
・最後まであきらめない
以下では、これらのポイントについて説明する。
・プレイングの順番を考える
手札にカードが複数枚あるとき、それらを使用する順番に注意する必要がある。
例えば、手札に「モンスターボール」と「博士の研究」があるとする。山札の中にある特定のたねポケモンを引きたい場合、「博士の研究」を先に使用すべきである。なぜなら、「モンスターボール」を先に使用した場合、山札にあるたねポケモンの数が少なくなり、「博士の研究」でたねポケモンを引ける確率が下がるからである。逆に、たねポケモン以外のカードが欲しい場合は、「モンスターボール」を先に使うべきである。
上記以外にも、エネルギーのコストを踏まえ、バトル場のポケモンを逃がすことと進化させることのどちらを先に行うかなど、プレイングの順番が重要になる場面がある。
・ポケモンをベンチで育てる
あるポケモンがワザを使うために3枚のエネルギーを必要とする場合、原則そのポケモンがワザを使うまでには最低でも3ターンが必要である。もし、このポケモンをバトル場で育てた場合、ワザを使うまでに相手のポケモンに2回攻撃されるリスクがある。これでは、育てているポケモンがワザを使えないうちに倒されたり、ワザを使った次のターンに倒されてしまいかねない。
ポケモンが強力なワザを使える回数を最大化するために、ベンチでエネルギーをつけたり進化させ、ワザが使えるようになってからバトル場に出すべきである。
・相手に自分の手札を見せない
例えば、サポート「ナツメ」を使用する場合、手札の他のカードを使ったり、エネルギーをつけたりする前に使用したほうが有利である。これらの行動を先に行ってしまうと、自分がどのポケモンで攻撃しようとしているか、相手に判断材料を与えてしまうからである。最初に「ナツメ」を使用することで、自分がこのターンに攻撃したいポケモンを相手がバトル場に出してくれる確率が上がる。
このことは、ポケモンを進化させる際にも当てはまる。ワザを使ったり、次のターンにさらに進化させる必要がない場合は、手札に進化先のカードを残しておいた方がよい。しかし、手札の数が多いと、レッドカードで山札に戻されてしまうため注意が必要だ。
・相手の手札を推測する
相手のプレイングやトラッシュの状況から、相手の手札の内容を推測できる。例えば、相手がベンチにたねポケモンを出していない場合、手札にたねポケモンや「モンスターボール」がないと考えられる。推測をもとにプレイングを決めることで、バトルを有利に進めることができる。バトルでよく見かけるデッキについては、事前にデッキの内容を調べておくと、推測の精度を上げることができる。
・期待値や確率を意識する
「コインをn回投げ、表の数×aダメージ」というワザについて、ダメージの期待値はn/2×aである。また、最大ダメージが出る確率は、2のn乗分の1である。ワザを使ったり、相手のワザを受ける際に、期待値や確率を意識することで、より適切なプレイングができるようになる。
・妨害カードを対策する
主な妨害カードとして、「レッドカード」と「ナツメ」がある。これらのカードの対策方法は以下のとおりである。
「レッドカード」
自分の手札が4枚以上あると、相手に「レッドカード」を使われることがある。手札を山札に戻されたくない場合は、なるべく手札を3枚以内に収めた方がよい。逆に、手札の内容が悪く、相手に「レッドカード」を使ってほしい場合は、手札を4枚以上にするとよい。
「ナツメ」
ベンチで育てているポケモンがいる場合、ベンチにほかのポケモンがいないと、相手に「ナツメ」を使われた際に、育てているポケモンがバトル場に呼び出されてしまう。これを防ぐために、自分のベンチには複数のポケモンを出しておくべきである。また、にげるために必要なエネルギーが多いポケモンをバトル場に呼び出された場合、ベンチへ逃がすためにエネルギーをつける必要があり、相手に時間稼ぎをされてしまうことがある。そのため、自分のベンチポケモンのにげるために必要なエネルギーの数を考慮する必要がある。
・相手にポイントを与えないようにする
バトル場のポケモンの残りHPが少なくなったら、倒される前にベンチへ逃がし、HPが多く残っているポケモンを出すべきである。これにより、相手が3ポイントをとるまでの時間を長引かせることができ、自分が勝つ確率が上がる。
相手の場に「ゲッコウガ」、「ゼブライカ」など、ベンチへダメージを与えられるポケモンがいる場合、自分のベンチポケモンがそれらのポケモンに倒されないよう、「きずぐすり」などで残りHPを調整するのがよい。
・最悪の状況を想定する
常に相手の手札に「スピーダー」や「サカキ」、相手の場にいるポケモンの進化先のカードがあると考えてプレイする。例えば、相手のバトル場にエネルギーのついていない、にげるために必要なエネルギーが1つのポケモンがいるとする。相手のベンチには、あと1つエネルギーをつければワザが使えるポケモンがいる。この場合は、次の相手の番に相手がスピーダーを使い、ベンチからバトル場に出したポケモンで攻撃してくると想定すべきである。
・最後まであきらめない
対戦で負けそうなときにも、できる限り降参はしない方がよい。山札から状況を打開するカードを引けたり、相手がプレイミスをすることで、勝機を得られることがあるからだ。対戦を最後まで続けることで、勝率を上げることができる。
以上の9点が、対戦の際に気をつけるべきポイントである。いきなりこれらすべてを意識して対戦することは困難であるため、まずは最も重要だと感じたポイントを意識して対戦するのがよい。次第に意識するポイントを増やしていくことで、対戦の勝率を高めることができるだろう。