今年の1月から労働基準監督官になるために独学で公務員試験対策を行ってきた。その結果、筆記試験は通過したが、面接で不合格だった。以下では、公務員試験にて行われる筆記試験と面接のそれぞれについて、筆者がどのような対策を行ったかを説明する。
筆記試験
労働基準監督官の筆記試験には、教養試験と専門試験がある。教養試験では国語や数学、英語の問題や、時事問題が出題される。一方、専門試験では法律や経済学に関する専門知識が問われる。専門試験には択一問題と記述問題がある。また、択一問題には必修科目と選択科目があり、それぞれ以下の科目が含まれている。
・必修科目
労働法、労働事情
・選択科目
社会学、労働経済・社会保障、憲法、行政法、民法、刑法、経済原論、経済事情
選択科目のうち、筆者は刑法と経済事情以外の科目を選択した。
1月から3月にかけて、経済原論を3時間、憲法、行政法、民法のうちいずれかを3時間毎日勉強した。勉強にはスーパー過去問ゼミという参考書を使用し、経済原論については「最初でつまずかない経済学」という入門書も併せて使用した。4月からは教養科目や社会学、労働法の勉強を行い、試験直前の5月末には労働事情対策として労働経済白書を読み込んだ。
面接試験
面接試験対策は、筆記試験が終わった6月から7月の面接当日まで行った。始めに民間企業でいうところのエントリーシートである面接カードの作成を行った。公務員試験受験ジャーナルなどの書籍を参考にし、2週間ほどかけて志望動機や自己PR等を記入した。その後は、ハローワークへ面接練習に行ったり、併願していたほかの公務員試験の面接を受け、面接に慣れるようにした。
反省
今回の労働基準監督官試験では、一次試験は通過できたが、二次試験は不合格だった。その原因として、以下の2つが考えられる。
1つ目に、面接対策を主に書籍を使って行ったことである。筆者は独学で試験対策を行ったため、公務員予備校には通っていなかった。公務員予備校の中には、面接練習ができるところがある。公務員予備校へ通い、面接練習を何度も行っていれば2次試験に合格できたかもしれない。
2つ目に、専門試験の記述問題の対策が不十分だったことである。記述問題の得点は、1次試験ではなく2次試験の合否判定の際に反映される。記述問題の過去問を何度も解き、試験時間内により多く記述できるようにしていれば、2次試験に合格できた可能性がある。